#040 「究極の旅行」
乗りもので見知らぬ町を訪ねる…いいですね。旅のスタイルは人それぞれ。「贅沢な旅行」
「究極の旅行」と言われても千差万別です。ひたすら時間をかけて自分の足で歩き、自炊の宿で疲れをほぐすのをベストとする人も居れば、由緒正しい宿で大名のようなもてなしを受けたいという人も居るはず。
ここに。一冊のパンフレットがあります。
「宇宙旅行」です。おなじみJTBのパンフレットではありますが、その表紙からして趣が違います。カラフルな大きな文字が躍り、「格安感」溢れる数字が並ぶ、一般的なパック旅行のパンフレットとまるで異なる、シンプルなレイアウト。ページをめくればそこに、「月旅行」「軌道飛行」「弾道飛行」などのフレーズが並びます。全体の色調も、「ミッドナイトブルー」って感じで、落ち着いています。
気になるのはその費用。お一人様のお値段は、「月旅行=1億ドル」「軌道飛行=2000万ドル」「弾道飛行=10万2000ドル」…言葉もありません。絶対無理です。ある意味、「究極」です。先に進むと…「無重力体験=3750ドル」やっと現実味が出てきました。でもこのフライトよく見ると、ジェット機の急上昇→急降下での無重力体験です。つまり、宇宙には飛び出していません。「究極」には遠く及ばず…我々の現実はそんなものかと、当たり前のコトにちょっと寂しくなる私でした。