#031 「雑誌×電車×静岡県」
電車は膨大な数の人目に晒される広告媒体、でもあります。
そりゃそうですよね。山手線の利用者ひとつとっても、その数は百万人単位ですから。
そこに目をつけた車体広告・ラッピング広告は、もはや
都会の風景の一部になっています。
その電車を使った広告の進化形がいま中央線を走っています。
「伊豆マガジントレイン」なる電車。
静岡県と有名4雑誌が競演する、
伊豆の魅力をアピールする電車です。
地方自治体と雑誌によるタイアップ、
それも電車の内外全体を使って
キャンペーンを張るというのは、
前例が無いようです。
この電車に乗っただけで、伊豆に出かけたくなるような雰囲気満載。
4誌それぞれの「伊豆特集号」が読めるのです。
旅情をかきたてられる通勤電車。
ぎゅうぎゅう詰めの熱がこもる中、思い描くは
あったかい湯けむりと美味しいアツアツの伊豆の幸…。
何とも罪作りな電車であります。
この電車、18日まで東京と高尾の間を一日5-6往復するそうですよ。中央線からは消えゆくオレンジ色の電車(201系)を使っている、という点は鉄道ファンにもたまりません。