#021 「ひじ掛け」
お正月休みで帰省した方も多いでしょう。そんなとき。満席の車内や機内でも「せめぎあい」は待ち受けています。そう、「ひじ掛け」をめぐる問題です。
写真は飛行機のひじ掛け。『リアルタイム』の鳥羽アナウンサーが出張の帰りに撮影してくれました。
いちばん窓側といちばん通路側のひじ掛け、これは問題なし。
しかし隣席との境界にあるひじ掛け、この帰属はどちらの席なのか。じつに悩ましいのです。
皆さんもありましょう?
3人/4人掛けの内側の席で遠慮していたら両サイドとも奪われたこと。
…あ、無いですか。窓側でも通路側でもない座席で慎ましくやっていると、そうなっちゃうこと、私にはよくあります。日本では各地の市町村で、年末に行う綱引きで市町村の境界線を移動させる、という催しが行われます。あれと同様。「力があって遠慮がない」、これがひじ掛け獲得のための条件であります。
よって、出発前に搭乗券や指定席券のアルファベットを見るや、ささやかなリラックスのための凄絶な領土紛争に思いを馳せてしまうのです。着席したらば、横並びの人々の性格を読みながら、自分がどっち側のひじ掛けを使用すべきかを熟考…。「力がなくて遠慮はある」小心な私は、隣席が空席であることを願うのが通例です。