#018 「滑走路」
いよいよ飛行機の話題か!と思った方も多いと思います。このタイトル。でも違いますので悪しからず。道路の話です。
ここは東京と横浜を結ぶ有料道路「第三京浜」。玉川インターから望む光景です。いいでしょう?・・・のっけから個人的見解の押しつけですね。すみません。
この道路は、私にとってはちょっと特別な感じがあります。東京を抜け出して横浜に向かうゲートウェイ。つまり、「心躍る異空間への滑走路」なんです。仕事では殆ど使うことはありません。休日や夜、日常を脱ぎ捨てるような感覚が常に伴うんです。ぐるっとカーブを描いて写真の谷間を抜けると、バァーっと眼前に拡がるのが多摩川の河川敷とその向こうの町灯り。いい塩梅に路面がゆるーく下って、自然と車のスピードも乗ってきます。電車では味わえないグルーヴ感、テイクオフ感がいいんです。
もっとも、必ずしも海に面した「みなと横浜」方面まで出かけるわけではなく、途中のニュータウンで降りることも多いですが。そのあたりもかつて住んでいた馴染みの地域。最近は思いがけず素敵なスポットが増えているのを教えてもらって、また訪れる機会も増えそうです。仕事で疲れていても、この道を走るときは特別な心持ちになれる何かがあるんです。冬の夜にキーンと冷めた空気を切り裂きながら走る第三京浜は、相当気持ちいいですよ。脳がスキッとします。
第三京浜は渡辺美里さんの『サマータイムブルース』という歌にも詠われています。雲間から覗く夏の陽光のもと、海まで車を走らせる…という歌い出し。夏。車の屋根を開けてこの「滑走路」を走るのもオツなもの。この曲を聴きながら
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ことし最後の「乗りもノート」です。皆さんの2007年がこの「滑走路」のように拡がりのある1年となりますように。