#016 「プレゼント」
12月25日です。クリスマス、であります。
よい子の皆さんはお願いしたプレゼント、届きましたか?? …それはよかった。
今回はクリスマスプレゼントになることも多いであろうおもちゃについての考察です。
「プラレール」です。
写真のちびっ子は、我が家の長男です。
…ウソです。
会社の先輩の令息。意志の強そうな表情ですね。やんちゃな匂いもちょっと感じられます。彼もニッポンの男の子の例に違わず、プラレールのとりこ、です。
しかし手にしているのは実に渋い。左手の車両はEF15という貨物用電気機関車です。30年ほど前には各地で色調の暗い貨車を黙々と引っ張っていたものですが、いまや見ることはできません。
もう1枚の写真は薄緑色のEF58。
東海道線が電化したときに、専用の客車と色を合わせた特急用の機関車です。…ちょうど50年前の話、です。
先輩の令息はいま、こうしたレトロな機関車と貨物列車に夢中だそうで。先日も交通博物館で「チョコレート電車(=茶色の旧型電車)だ!」と大興奮の巻。すでに新幹線には飽きているっていうから末恐ろしいぐらいですね。
いま鉄道好きの世界では、旧い国鉄型の車両が人気。すべからくファンやマニアは「消えゆくもの」への想いが高じるのは通例です。しかしそんな気持ちが幼い子どもたちにもあるというのは不思議なものです。おとなが懐かしさをもって眺めるものが、子どもの目にも魅力的に映るというのは何とも興味深い。鉄道に限らず、時代を超えて愛される「名車」「名機」というのはそういう普遍性を持っているんですね。