★小倉沙耶レポート★
開
業100周年!駅スタンプで巡る京阪電鉄の旅
1910(明治43)年4月15日に、京阪電鉄・天満橋~五条間が開業してから、
今年で100周年を迎えました!
現在、同社の開業100周年記念WEBサイトには京阪電鉄にまつわるクイズコーナー
「京阪電車検定」が設けられ、全問正解すると特製の壁紙をダウンロー
ドすることができます。
そして、このクイズにチャレンジするだけでダウンロードできるのが、
「京阪電車駅スタンプシート」。
4月15日の開業記念日から特急停車駅に置かれている、駅スタンプ用の台紙です。
私も問題にチャレンジして、壁紙とスタンプシートをダウンロー
ド。
スタンプを押しながら京阪電車の魅力を再発見する、
プチ旅行へ出かけてきました(^-^)
京阪電鉄の特急停車駅は、淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・祇園四条・三条・出町柳の12駅。淀屋橋から京橋までは隣り
合った駅なので、スタンプも
あっという間に4つを押すことができました。
天満橋~淀屋橋間が延伸開業したのは1963(昭和38)年で、この部
分は地下を走行します。
天満橋を出ると地上区間。
青空と共に眼前に広がるのは、天満橋駅のスタンプに描かれている
「天神祭・船渡御」が行われる大川です。
天神祭の時には、車内から行き交う船と花火を見ることもできるんですよ。
京橋で、一昨年オープンした
吉本の演芸場「京橋花月」が
デザインされたスタンプを押した後は、枚方市へ・・・行く前に、私が京阪電車で一番好きな駅、
萱島でちょっと途中下車。
この駅は、
推定樹齢700年というクスノキが、下り3・4番ホームと屋根を突き抜ける形で生えています。
高架化工事の際に伐採される予定だったクスノキですが、地元住民から保存の声が上がり、京阪電車がそれに応える形で現在の駅舎となりました。
クスノキの根元にある
「萱島神社」で今日の旅の無事を祈り、今度こそ枚方市へ向かいましょう。
淀川に面した枚方宿で船宿として栄えた
鍵屋が、枚方市のスタンプデザイン。
最寄り駅は一つ隣の枚方公園駅で、現在は資料館となっているそうです。
一大住宅街・葛葉を
代表する建物、タワーシティとくずはモールが描かれた樟葉駅でスタンプを押し、続いては終着駅の出町柳へ。
今度は京都側からスタンプを押していき
ます。
三条~出町柳間は、
1989(平成元)年に開業した鴨東線を走行します。京阪本線(淀屋橋~三条)と一体的に運転されていたり、車内の路線図にも鴨東線
という表示が見当たらないので、初めて乗車した時には別路線になっているとは気づきませんでした(^-^;)
叡山電鉄との乗換駅、出町柳
のスタンプには、愛嬌のある亀石と大文字山の姿。
駅を出て、加茂川と高野川が合流する地点にある亀石をぴょんぴょんと渡り、対岸へたどり着いて振
り返ると・・・
毎年8月16日に行われる
京都五山送り火で、最初に点火される大文字をうっすらと望むことができました。
この日はジッとしていても汗ばむくらいの
真
夏日。亀石の周りには、涼を求める人で賑わっていました。
暑いなぁと空を仰ぐと、太陽は真上。少しお腹がすいた
ので、この土地ならではの甘味をいただきます(^-^)
そう、
みたらし団子!
みたらし団子は、出町柳駅下車すぐにある下鴨神社の境内、みたらし茶屋が
発祥の地で、境内にある御手洗池の水泡を模して作られたのが始まりです。
よく見ると、一番上の団子と他の4つが離れています。これは、
人間の体に見立てているのだそうで、上が頭、残り4つは四肢を表して
いるのだそう。
歴史ある食べ物には様々な謂れがあるんですね。
三条・祇園四条・七条とスタンプを押し、残るは2駅!
近鉄
との乗換駅である丹波橋のスタンプデザインは、そのものズバリ近鉄電車。描かれているのは、
特急「伊勢志摩ライナー」に使用されている23000系です。
12駅どのスタンプにも京阪8000系がデザインされていますが、丹波橋のものだけは
「主役はボクだよ!」
と言いたげに大きく描かれているのが、何だかかわいいですね。
スタンプ集めのラストは、宇治線との乗換駅、
中書島。
描かれているのは、経済産業省「近代化産業遺産」にも認定され、レンガ造りの八角煙突や蔵が印象的な、
松本酒造です。
中書島から伏見桃山にかけ
ての一帯は酒どころとして知られるほか、京都と
大阪を結ぶ淀川水運の京都側の拠点として、大きな賑わいを見せた場所でもあります。
その中でも最も賑わった京橋付近で当時の面影を残すのが、坂本
竜馬が襲撃されたことでも有名な旅館、
寺田屋です。
歴史・竜馬ブームもあり、寺田屋周辺は目を丸くするほどの大混雑でしたが、スタンプ集めの達成記念にパチリ!
京街道や伏見街道といった
歴史ある街道沿いを走る京阪電車。
皆さんも駅スタンプを押しながら、京阪電鉄の、そして沿線の変遷をたどってみませんか?
鉄道アーティス
ト 小倉沙耶レポート
小倉沙耶のやわやわ日和