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小倉沙耶レポート★静岡貨物駅見学会で貨物列車と触れ合おう!5月16日(日)に、JR貨物・静岡貨物駅にて
『静岡貨物駅見学会』が
開催されました。
これは、隣接する静岡県コンベンションアーツセンター
「トレインフェスタ2010」タイアップ企画として行われたもので、応募の上当選した約300名の方が普段は見られない貨物駅内を見学することができました。
貨物列車大好きな私も見学することができたので、当日の様子をレポートします!
・・・の前に。
実は私、朝方にちょっとボケていて
「よし、着いたぞ!」
と思って駅舎を出て東に向かおうとして
唖然。
「あっ、駅を間違えちゃった!」
本来ならば東静岡駅で下車(静岡貨物駅は、JR東海道本線東静岡駅から徒歩15分です)しなければならないのに、ボーっとしていて静岡駅で降りてしまったんです(^-^;)
慌てて「駅探乗換案内」で時刻を確認したというプチエピソードがありました。
こんな時、ケータイでサッと検索できるのは本当に便利ですよね。
無事に東静岡駅へ到着し、受付を済ませてまずは建物内へ。日本の鉄道黎明期から
現在にかけての
貨物輸送の歴史を
ビデオで学びました。
鉄道は一度に大量の物資を輸送できるため、産業が活発な地域を中心に次々に路線が敷かれ、貨物駅は大いに賑わいを見せました。
しかし戦後、高速道路の整備によって
トラック輸送が勢力を伸ばしていきます。
鉄道貨物取扱量は徐々に減少していきましたが、CO2排出量がトラック輸送に比べて少ないことから、国の
モー
ダルシフト政策によって様々な取り組みがなされ、少しずつ取扱量が増加しているという説明がありました。
最後に、世界初の動力分散式を用いたコンテナ貨物電車「M250系」や、コンテナホームを設けて荷役作業を行う「E&S方式(着発線荷役方式)」など
が紹介され、講義は終了。
続いては、コンテナホーム側へ移動し、いよいよ貨物駅見学の開始です!
まず出迎えてくれたのは、貨車を牽引する機関車たち。
「桃太郎」の愛称で知られる最新鋭のEF210形、山岳路線で活躍するEF64形、高速貨物輸送対応の貨車と共に開発された
EF66形です。
EF64は静岡県内ではほとんど見かけることがないため、写真を熱心に撮られる方が多かったです。
EF210は、なんと
運転席に座らせてもらえました!
外から見ると狭そうに思えていたのですが、座ってみると
案外広くて快適です。
以前、ディーゼル機関車の運転席に座らせていただいたことがあったのですが、全く雰囲気が違います。
長時間の乗務を考慮してか、シートのクッションも快適。古い機関車に比べて乗り心地
も良くなっているのかもしれませんね。
いつか、動いている機関車に乗ってみたいなぁ・・・
こちらは
私の家・・・ではなく、12フィートコンテナの中に畳が敷かれ、休憩できるようになっていた
コンテナハウス。
貨物好きにはたまらない
癒しの空間です。
いつかコンテナを購入してみたいと思っていましたが、この中でくつろいだら余計にその思いが強くなりました。
そして、見た瞬間に感嘆の声を上げてしまった、
エコレールマークコンテナ。
このコンテナは、日本で鉄道コンテナ輸送が始まって50周年を記念して作られたもので、全国に
50個しか存在しません。
一堂に会している姿は、とても貴重なんです。
1個見かけただけでもラッキーですので、皆さんも今度コンテナ列車を見かけたら、このコンテナを探してみてくださ
い。
何か良いことがあるかも・・・
どーんと構えているのは、コンテナの積み下ろしや移動を行う
トップリフターです。
私が小さく見えてしまうほど、迫力がありますね!
重さ20トンも
あるコンテナをいとも簡単に運んでしまうその姿は、いつも見とれてしまいます。
貨車・コンテナの中でも、私はタンク貨車とタンクコンテナに目がありません。
日本石油輸送株式会社さんの
タンクコンテナを発見したので、思わず抱きついちゃいました。
比較的少ない容量(17,500リットル)とはいえ、やっぱり大きい!
タンク貨車と比べれば全然小さいのですが、やはりコンテナ車で1個単位から運べるというメリットは大きいですね。
静岡貨物駅は、東海道本線と東海道新幹線の線路の間に挟まれています。
そのため、貨物列車
だけでなく、電車や新幹線も
見放題。
子供たちは目を輝かせながら、様々な列車に手を振っていました。
あっという間に通り過ぎていくN700系と、EF64のコラボレーションも大人気!
たくさんの車両やコンテナと触れ合い、旅客輸送・貨物輸送の両方を楽しめるイベントとなりました。
エコロジーな社会が叫ばれる中で、鉄道貨物輸送
が注目を浴び、ニコニコ笑顔の
エ
コレールマークがつけられた商品を見る機会も多くなってきました。
長い距離を頑張って走る貨物列車の姿を見た
ら、是非心の中で応援してくださいね。
鉄道アーティスト 小倉沙耶レポート
小倉沙耶のやわやわ日和