#454「タンク」

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 アメリカにはアンティークショップがたくさんあります。ひとくちにアンティークといっても、いわゆる骨董、古美術、高級時計や宝飾品といった「高額・お上品チーム」から、ふつうの家具、食器、生活雑貨、古雑誌、果ては引き出しの取っ手、使用済み絵ハガキ、といった「低額・ジャンクチーム」までいろいろ。お店の構えも、いかにもお金持ちのオーナーが客の審美眼を試すような敷居の高いところから、裏庭のガレージみたいなおんぼろまで。さまざまありますが、後者のような「これで商売成り立っているのかな...?」という感じの店や、何十もの業者が小さなブース単位で出店している「アンティークモール」を巡るのが楽しいのです。

20150310_.jpg  先日、100ぐらいのお店が集まるアンティークモールに行った際に見つけたのがこのタンク。誰がどうみてもスズキのオートバイのガソリンタンクです。詳しい方が見れば、もしかしたら年式や形式まで当てちゃうかもしれませんが、私、バイクはそこまで詳らかにしていないので、分かりません。

 試しに、「バイク」「タンク」でネット検索してみたところ、意外や中古タンクの販売があったり、あるバイクの歴代カラーリングを再現したペーパークラフトのページがあったり、意外や奥深そうなことが判明。たしかに、バイクのタンクは形も色も、バイクの「キモ」の一つだなあと気付いたことでありました。

 ところで、このスズキの青いタンク、中も外もサビていて、再利用は困難そう。いつの日か、かつてこれと同じバイクに乗っていた人がたまたま来店して、「おおお、これ懐かしい!昔同じのに乗ってたよ...。買っちゃおう!」となる日を願っております。

2016年8月

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2015年3月10日 14:24に書いたブログ記事です。

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