#423 「狭隘」

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 アメリカは三連休が日本に比べると少なく、それだけに、祝日の意義が大きいような気がします。休みのありがたみを実感出来るという意義もそうですが、その祝日の「意味合い」が本来のとおりに生きている感を受けるわけです。

 なかでも7月4日の「独立記念日」は建国から二百数十年しか経っていないこの国においては、ひときわ大事な祝日に思われます。

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   この日、ワシントンでは花火大会が行われます。市内中心部、さまざまなメモリアルがならぶ「モール」と呼ばれる大きな公園で打ち上げられ、まさに祝祭のムードを盛り上げます。

 去年私はこの花火大会をホワイトハウス前で見たのですが、ことしはより打ち上げ場所に近いところで見ようと、「モール」に向かいました。そこに居たのがこの軍用車両。公園全体を策で囲み、軍や警察の関係者がセキュリティチェックを行っていました。

 で、湾岸戦争やイラク戦争などの映像でなじみの深いこの車両がスタンバイしていたのですが、ちょっとのぞき込むと、とにかく運転席が狭い。傍らに佇む兵士の立派な体格とはまったくマッチしないように見える狭さでした。機能第一の軍用車両とはいえ、あの狭い席に体を押し込める兵士に少し同情したものです。

20140805-2.jpg  無事セキュリティチェックを終えて見る花火。正面にワシントンメモリアルがそびえ立ち、目の前でどんどん上がります。芝生に寝転んで満天の花火を楽しみ始めるや、ものの20分で終了。そういえば去年もそうでした。この国の花火大会はとても短いのです。1時間半、2時間と続く日本の花火って、すごく贅沢だったんですね。

2016年8月

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2014年8月 5日 14:17に書いたブログ記事です。

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