2012年8月アーカイブ
以前に、香港のトラムに初めて乗ったときの写真を。見るからにオールドファッションで、旅人にはある種のアトラクション的な乗り物とすら感じますが、実際には歴とした地元の足であります。
で、やっぱり乗りもの好きとしては2階があれば2階に上がりたくなるもので。その最前列に座ってみると、前方から吹き込む雨交じりの風が、なかなか。車内が多少濡れようが、あんまり細かいことを気にしなくなります。...私が気にしない、のではなく、他の乗客の誰もが気にしない、様子でした。誰も窓を閉めようとしなかったですから。
それにしても。このトラム、サスペンションが無いんじゃないかと思うぐらい、振動がお尻に伝わってきます。ガツンガツンと。線路の継ぎ目は継ぎ目のままに、減衰まるで無し。全高があるだけに、あまり車体がフワフワするとかえって不安定になるのを懸念してのことなんでしょうかね。よくわかりません。
先日、銀座で開かれていた鉄道模型ショーに行って来ました。招待券を頂戴していたので、銀座に用事を作りそのついでに...って、ご明察のとおり、こっちが主たる用事になったんですが。
写真は、会場で展示されていたジオラマ。どこが鉄道模型ショーなんだ!と仰る向きもあろうかと思いますが、このジオラマのキモは電車ではなく「バス」なんです。このバス、路上をきれいにトレースしてバス停に止まり、また動き出すという...なかなか画期的なものなんです。
鉄道模型はレールの上を走るがゆえに、曲がることに関しては何も気にする必要がありません。線路が曲がっていればそっちに行くだけですが、バスは路上にレールがあるわけじゃないので、自分で車輪を曲げて進む姿はなんとも目を奪われます。
どうしているかというと、バスの車体に仕込まれた磁石が道路裏の金属線をなぞる、という、聞いてみると「なんだぁ」という話ですが。しかしこのバス、カーブではちゃんと前輪タイヤがその方向にハンドルを切ったように曲がりますし、バス停では路肩に幅寄せし停車、走り出すと車線中央に戻るという、なんとも芸の細かい走りをするわけです。
150分の1スケールなので、全長わずか数センチ。あたかも意思をもっているかのような走り、動画もアップされているようなので、ご興味のある方はぜひ。