#382「轍」

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 乗り物がスムーズに動く為には、ふつう、車輪が踏みしめる接地面をがっちり固めてスムーズにすることが必要です。鉄道のレールはその極みみたいなもので、あれだけ硬い鉄の上を硬い車輪が回るからこそ、滑らかに進むわけです。そのぶん停めるのは大変でもありますが。

轍.jpg

 誰もが行き交うことにより、結果としてレールのようになめらかな道のりができる、というのがきょうの写真です。京都御所のなかは舗装されず、細かい砂利が敷き詰められていますが、その敷地を突っ切ってゆく自転車は、見ていると大概この轍の上を音もなく滑らかに進行しています。

 おもしろいのは、一直線かというとそうでもなく、けっこう左右にぶれていること。最初にできたがそうだったことが伺えますが、所要時間に大差が生じるわけでもないので、みなさんなぞって進みます。

 真夜中のうちに誰かが定規で線を引いたように、真っ直ぐなを引き直したら、毎日通過するひとはどう感じるのでしょうか。意外や、あまりにまっすぐだと走りづらいものでしょうか。


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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2012年4月 3日 13:21に書いたブログ記事です。

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