#374「マル」
固定観念というものは「固定」されてしまうとなかなか拭い去りがたいものがあります。だからこそ固定観念なんですが。
乗用車といえば普通は4輪。しかしかつて6輪のものや3輪のものもありました。船といえばスクリューで進むものと思いきや、スクリュー無しで進む船もあります。乗りものの世界でも、知らず知らずのうちに我々のアタマにはパターン化された概念が固着されているものです。
そこまで大げさな話かよ!と突っ込まれそうですが、きょうの写真は鉄道車両の中で撮ったもの。成田空港への新しいスカイライナーに乗ったとき、会社との連絡をすべくデッキに出ると、そこには「円い窓」がありました。
鉄道車両の窓と言えば四角いもの、(せいぜい角がラウンドしている程度)という概念を大きく打ち破るこの円い窓。じっと見ていると船に乗っているような気持ちになるのは、「円い窓=船」という固定観念もまた、私の意識に潜んでいる現れですね。