2011年6月アーカイブ
固定観念というものは「固定」されてしまうとなかなか拭い去りがたいものがあります。だからこそ固定観念なんですが。
乗用車といえば普通は4輪。しかしかつて6輪のものや3輪のものもありました。船といえばスクリューで進むものと思いきや、スクリュー無しで進む船もあります。乗りものの世界でも、知らず知らずのうちに我々のアタマにはパターン化された概念が固着されているものです。
そこまで大げさな話かよ!と突っ込まれそうですが、きょうの写真は鉄道車両の中で撮ったもの。成田空港への新しいスカイライナーに乗ったとき、会社との連絡をすべくデッキに出ると、そこには「円い窓」がありました。
鉄道車両の窓と言えば四角いもの、(せいぜい角がラウンドしている程度)という概念を大きく打ち破るこの円い窓。じっと見ていると船に乗っているような気持ちになるのは、「円い窓=船」という固定観念もまた、私の意識に潜んでいる現れですね。
普段はなんとも思わないものが、急に目を引くことがあります。きょうの写真はまさにその典型。どこにでもあるコインパーキング(ちょっと広め)です。が。何が普段と違うかといえば、その色づかい。
場内のペイントがなんともパステルなピンク色なんです。あいにくの曇り空で、この写真だと発色がいまいちですかねえ。駐車場といえば普通は濃い黄色、ないし白が相場ですよね。とくに黄色は「警戒色」ということで、ドライバーを無意識のうちに緊張させ、場内の安全に寄与しているのでしょう。
そこへいくと、このピンク。なんともほわっとしたやさしい色です。ちなみに、場内の自動販売機も、敷地を囲む柵のストライプも、これかた同じピンクでした。なぜこの色を選んだのか。そして他にもピンク駐車場はあるのか。疑問はつきませんが、どこにもその答えはありません。
車をお持ちの皆さん、洗車はお好きですか?私は、けっこう好きです。と言っても、そう頻繁に車を洗う暇がないもんですから、むしろ我が家の車は慢性的に汚れておりますが。 ま、汚れているからこそ、自分の手で洗ったときの満足感は大きいわけでして。これからの季節は気温がいい塩梅ですので、短パンにサンダル履きでジャブジャブと車を洗うのは、気持ちのいいものです。
で、きょうの写真はこれです。オレンジ色のもやもやとしたこちらは、週末に購入した洗車用のスポンジ。なんでも、細かい繊維でたっぷり水を含むんだそうです。しかも、このスポンジは手でつかむのではなく、手袋状になっています。まさに手洗い。自分の手で撫でるように洗うわけですね。
早速これを使ってみようと思ったら、雨が降ってきました。なんで~!?
どこの世界も、うまく連携するというのは 難しいものです。この何ヶ月に起きたさまざまな出来事を振り返っても、皆さん納得いただけると思います。あなたの勤め先や所属する組織はいかがでしょうか。
こうした中、鉄道の世界は 「連携」がうまくいっている例が多数あります。電車とディーゼル車が連結して1本の列車になったり、郊外をゆく私鉄が都心の地下鉄に乗り入れたり。きょうの写真はそこまで大掛かりではありませんがこちら。
黄色い帯と黄緑色の帯。色違いの電車がしっかり連結しています。出来立ての新車です。これから東京にむけて出発するのでしょう。まあタネを明かせば、色は違うといっても、もともと同じ系列の車両ですから、手をつなぐことは容易なんです。
翻ってこの世の中。目指す目的地はひとつでも、なかなか 人間は手をつなげないもののようです。考えさせられますね。ほんと。