#352「ズレ」
駅に着いて、乗り換えをするとき。ずいぶんと感覚の差を感じるときがあります。それはホームの位置関係について。
多くの駅の場合、同一会社の別路線に乗るときには、いくつも横に並行して並ぶホームを移動すれば済みます。ところが、時にはホーム同士の位置関係が、ものすごく縦にズレている駅もあるのです。たとえばこの写真。渋谷駅、湘南新宿ラインのホームに立って撮った写真です。赤いテールランプを灯して行く山手線のホームははるか先です。というか、湘南新宿ラインのホームだけが、ぐぐぐっと恵比寿方面にズレているわけです。
付近の地図を検索して見てみてください。
...でしょ?これはなんだかものすごく損をしたような気分になります。線路に対して横方向に移動するときには、あまり感じない「損した感」。線路に平行して歩く距離は300mぐらいでしょうか。きっとこの「損した感」は「電車と同じ向きに歩くから」だと分析されます。横方向の移動だと、「電車に乗る位置&実際に乗車する距離は、どのホームからもほぼ同じ」なんですが、レール方向に歩くことによって、「歩かされた300m」という思いが強くなる。たとえば東京メトロ丸ノ内線の「新宿」「新宿三丁目」の駅間距離なんて300mぐらいしかありませんからね。
どうも釈然としない気持ちで湘南新宿ラインに乗り込む私でありました。