2010年11月アーカイブ
乗りものがきれいにフレームに収まりそうだと見れば、そそくさとカメラで撮る私ですが、なかなか思うようにいかないこともあります。
それがきょうの写真。都営バスですね。信号待ちで止まっているところなので、ブレもほとんど無く撮れています。が。
どうにも上手くいかないのがフロントガラス上の行き先表示です。なぞの光の列がビリビリと点灯しているだけで、どこ行きのバスなのかがまったくわかりません。電光による掲示はLEDによるものと思われますが、実はLEDって肉眼では感知できないほど素早い点滅を繰り返しているとか。つまり、シャッターを切った瞬間とパーフェクトな点灯とのあいだにズレがあると、こういう写真になっちゃうわけでして。
これはシャッタースピードを落とすしかないんでしょうけど、ねえ。いま試しにネットで検索したら、同じ悩みを抱えている方がけっこう居るようで。昔、長距離列車のホームでは、乗車ドアの横にある行き先表示と一緒に写真を撮ったものですが、いま、LED表示だと「行き先不明」な列車の横で無邪気にはしゃぐ写真、にしかならない恐れもあるわけです。皆様どうぞご注意を。
駅に着いて、乗り換えをするとき。ずいぶんと感覚の差を感じるときがあります。それはホームの位置関係について。
多くの駅の場合、同一会社の別路線に乗るときには、いくつも横に並行して並ぶホームを移動すれば済みます。ところが、時にはホーム同士の位置関係が、ものすごく縦にズレている駅もあるのです。たとえばこの写真。渋谷駅、湘南新宿ラインのホームに立って撮った写真です。赤いテールランプを灯して行く山手線のホームははるか先です。というか、湘南新宿ラインのホームだけが、ぐぐぐっと恵比寿方面にズレているわけです。
付近の地図を検索して見てみてください。
...でしょ?これはなんだかものすごく損をしたような気分になります。線路に対して横方向に移動するときには、あまり感じない「損した感」。線路に平行して歩く距離は300mぐらいでしょうか。きっとこの「損した感」は「電車と同じ向きに歩くから」だと分析されます。横方向の移動だと、「電車に乗る位置&実際に乗車する距離は、どのホームからもほぼ同じ」なんですが、レール方向に歩くことによって、「歩かされた300m」という思いが強くなる。たとえば東京メトロ丸ノ内線の「新宿」「新宿三丁目」の駅間距離なんて300mぐらいしかありませんからね。
どうも釈然としない気持ちで湘南新宿ラインに乗り込む私でありました。乗りもの好きの皆様、ご無沙汰しております。 「リアルタイム」が終了して「every.」にうまれかわりました。私も久々の記者業務をスタートして半年あまり。フレッシュマンのような心境です。
オギャアと生まれて、最初に乗る自分専用の乗り物は「ベビーカー」でしょう。私も37~38年ぐらい前に乗った記憶が...無いです。覚えているはずがありません。この写真は大宮の鉄道博物館。80年も前に製造された特急用の展望車の前にズラリとベビーカーが駐車しています。きっとこの場所に停めて、その先に広がる展示を堪能しているところなのでしょう。
よく見ると、持ち手の部分の形状から英国・M社のベビーカーらしきものが何台も見受けられます。昨今急速にシェアを伸ばしているカッコいいベビーカーですよね。これが郊外型のショッピングモールなんかで見かけると、あまりに自然で何も感じないのですが、昭和初期の展望車と一緒だから興が深い。80年前にはあり得ないシーンだからでしょう。日本鉄道界の古老と、英国ベビーカー界からやってきたトレンド。ここでしか見られない組み合わせといえましょう。
古老とベビーの中間である私も政治のフィールドで、新たな仕事、やってます。