#329「双方」

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尾道のフェリー

 広島は尾道のフェリーです。すぐ向かい側に見える、その名も向島と本州側を行ったり来たりしていました。すぐ近くに海のある街っていいですよね。しかも瀬戸内海の奥まったところですから、そんなに激しい時化もそうそうないでしょうし。フェリーはこの日も穏やかな海を実直に動いていました。

尾道のフェリー

 ところで面白いのは、この船の動き。ふつうの船は前後が決まっています。舳先のほうがシュッとすぼまって、おしりのほうはいかにもおしり。でもこの船は上から見ると長方形。前後両端には、陸地とスムーズにつながる渡り板が双方装備されています。そして操舵室はというと、船のど真ん中。上に鎮座しているわけで、はたしてどっちが舳先なのでしょうか。そう、ディーゼル機関車ってこんな感じですよね。DD13とか、DD51とか、凸型でね。

 となると水中にあるはずのスクリューはどこにどういうかたちでついているのでしょう。前後双方に?それとも操舵室の真下、ど真ん中?水に入ってみてみたい気もしますが、冬の水が冷たそうなのでやめときました。


2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2010年1月12日 13:04に書いたブログ記事です。

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