#308「モーターショー 1」
東京モーターショーが開幕しました。メディア公開日に見てきましたが、ひとことで言うと「淋しい気持ち」であります。出展者の激減は随所に感じられました。
①:外国メーカーが来ない。アルピナ、ケイターハム、ロータスの3社のみ。メジャーメーカーは皆無です。かつて目を見張ってきた海外の憧れのクルマたち、今回は一堂に見ることができません。ディーラーに行って見るのは「購入」と直結するので、ショーで実車に触れるのは貴重な体験だったのですが…(つまりそれこそ、費用対効果の悪さ、ということなのですが)。出展メーカーのキャンセルは直前まで続いたそうです。
②:国産メーカーのブースもコストダウン。ブースを取り囲む「天井」を省いたところが増えました。ステージの高さも下げ、クルマを載せてクルクル回るターンテーブルも減りました。いずれも設営費用の削減に繋がります。以前はよく見受けられた、「商談用、お得意さまを接遇する二階席」もめっきり減りました。クルマの横に居るメーカーの説明員も最小限。これは出張旅費などの削減に直結するのでしょう。
あるメーカーの関係者からは、これを契機に、華やかできらびやかだったショーが、本来のかたちに戻るのかなという声も聞かれました。つまり、優れた技術をお披露目する場としてのショーに。次回はもうちょっと詳しくご報告します。