#240「逆走」
こういう表示、見たことありますか?首都高速の出口に掲示されています。ここから先は自動車専用道路のため、歩行車や自転車は入っちゃいけません、という警告。それはそうですよね。危険極まりないことになりますから。しかし、現実の怖さはその「極まり無さ」をすでに上回っています。「自動車による高速道路の逆走」がそれです。
複雑な構造のインターチェンジでは、ぐるっと走っているうちに、あれ?と勘違いすることもあるようで、このタイプの逆走は年齢や性別を問わず起きるようです。サービスエリアから本線にでるときも、逆方向に出てしまうことがあるそうです。あっと気づいて車をバックさせる映像、リアルタイムでも放送しました。事故寸前。危ないですねえ。
しかしもっと深刻なのが、認知症などで運転者本人が逆走と気づかないケース。先日は警察の調べに対し、「高速道路を走っているとも思わなかった」と話していた高齢ドライバーもいたほどです。これでは警告も通じません。時速100キロで走っているときに、同様のスピードで対向車が走ってきたら、あっという間に目の前まで来るそうです。「自分は大丈夫」「自分の家族は問題ない」、そうお思いでしょうが、どうぞ今一度、ご注意ください。比較的、逆走が少ない首都高速でも逆走事故は年に1度ほど起きているそうです。ご用心。