#144 「銀河・その2」
旧来の寝台列車がまた削減され、鉄道ファンとしての惜別の情がこみ上げているコンノです。しかし一度も乗ったことはなく、たまに早めの出勤をした際に、新橋駅のホームで上り列車を見たぐらいなので、大きなコトは言えません。
今回はその代わりに、毎朝毎晩この列車を見送ってきた駅員さんの思いをご紹介。 神奈川県は大船駅のポスターです。
この駅を利用している私の先輩からの情報です。大船駅、東海道線の下りホームの駅員事務室には、いつも駅員手作りのポスターが掲示されているそうです。今回は「銀河」への思いが綴られています。その文面は先輩をして「駅でのドラマ、その温かさには、感じ入るものがありました」と思わしめたのです。「銀河」の写真の下に書かれた文章、写真では小さいので書き写してみますと…
『駅員は、見ていました。
夏休み、銀河を降りた家族連れ。まだ眠そうな兄弟。(中略)
乗り換えは苦手だからと、お孫さんへのお土産を抱えたおばあちゃん。
仕事は忙しいから夜行にしたというOL2人組。
入試を受けにきたというリュック一つの関西弁の受験生。
いろんな人の想いを乗せた「銀河」を安全に送り出すことが誇りだった駅員も…』
先回書いたとおり、ここには幾つかの選択肢から「銀河」を「選ぶ」理由のある乗客の姿がはっきりとみてとれます。そしてそのお客さんたちをじっと見守っていた鉄道員の姿も。ドラマのある列車がなくなるというのは、やはり残念ですね。
59年間乗客を乗せ走ったブルートレイン“銀河”のラストラン→動画