#130 「ラッピング」
都電がゆきます。というより、広告がゆく感じです。
こういう電車/バスを称して「ラッピング電車/バス」と言います。
ふつう「ラッピング」と言いますと、無粋なボール紙の箱をピタッとキレイに覆ったり、味も素っ気もない商品を華やかに包んだり、ですよね。しかししかし。乗りものの世界で「ラッピング」というと、ちょっと様相が異なります。もともとデザインされたオリジナルの塗装をぐわーっと思い切りよく塗りつぶしてしまうんですねえ。しかも、部分的にオリジナルの塗装を残したりするもんですから、なんだかデザイン上の統一感にも欠ける場合が多いのです。
乗りもの好きの中には、同じ形式の車両を一両ずつ写真に記録する人もいます。その場合、「オリジナル塗装」と「ラッピング」のどちらが好まれるのでしょう。ラッピングはあくまで広告。契約期間が切れれば別の広告に塗り替えられたり、オリジナル塗装に戻されたり。大げさに言うと一期一会の希少性があるといえばあるのですが…。
で、いま東京都交通局のサイトを見て「へえー」と思いました。このラッピング都電、1か月の広告料金は8万4000円ですって(製作費など別)。意外に安いのですねえ。「リアルタイム」もスタッフでカンパして(?)一両包んでみましょうか。