#106「方角」

|

 乗りものと地図の組み合わせは私にはたまらない「娯楽」であります。先ごろ北海道に出かけた際に、エア・ドゥの便に搭乗したのですが、その機内誌に素晴らしいページを見つけました。 

エアドゥの機内誌

 どの航空会社の機内誌にも記載されている「運航ルート」の地図です。通例、この手の地図は就航している空港同士が線で結ばれるぐらいですが、エア・ドゥはマニア心が効いています。というのも、自社が使用する各空港の周辺がいくぶん拡大されているんです。しかも!滑走路への進入コースもきちんと表現されてます。季節や風向きによって滑走路のどちらから着陸するかは変わりますが、その場合にどういうふうに空港に向かうかがわかるというスグレモノ。窓から見える地上の景色と、手元の拡大図を比べてみるとこりゃ楽しい。

 

 さらに!目指す滑走路の方角も分かるんだなあ。飛行機の運航はすべて真北を0度、東を90度、南を180度と表現する「360度」で表現しますが、この機内誌地図では空港の滑走路が何度から何度に向けて伸びているかも分かります。例えば女満別空港の滑走路は、0度と180度。本当に真北と真南を結ぶ直線です。「そこまで知る必要はあるのか?」と言われればそうかもしれません。しかし「知りたい!」のです。困ったもんです。その「知りたい!」に応える機内誌よ、本当にありがとう。


2016年8月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

プロフィール

近野さんポートレート
近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

more

このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2007年11月 6日 13:16に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「#105「鉄道博物館 サイズ」」です。

次のブログ記事は「#107 「組み合わせ」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。