#075 「足元で」

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 行ってきました。リアル特集お馴染みのコーナー、秘密の地下世界のロケに。第2弾では虎ノ門、霞ヶ関、日比谷付近の巨大地下共同溝へ潜入です。簡単に言えば、ライフラインをおさめたトンネルを大きく一本化したもの。工事のたびに掘り返すことも無くなり、大震災にも強くなるというのが主なメリット。

 文部科学省の庁舎前、虎ノ門の交差点からぐんぐん降りていくと、巨大な空間が広がっていました。そこから桜田門、日比谷方向へ移動しながら見学したのですが、そのルートにはレールが敷かれています。工事用のトロッコが行ったり来たりする鉄路です

      ものすごく似合わないヘルメットをかぶった私
その横にあるのが、トロッコを引っ張る機関車。小ぶりですが頼もしい地下運搬の主役、でしょう。残念ながら動くトロッコに乗車は出来ませんでしたが。

 線路に沿って歩くと面白いことに気付きます。このトロッコにも一応、停車場というのが決まっていて、それぞれに名前が付いています。その付近の地上にある施設に対応しているので、「外務省前」なんていうんです。もちろん地上の外務省前には、線路も停車場もありません。足元深くの見えないところで、乗りもの好きの心をくすぐる列車が走っていました。もしやあなたの街でも…?


2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2007年7月10日 00:00に書いたブログ記事です。

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