#050 「難しい…」
東海道線をはじめとする東京圏の普通列車のグリーン車。席の頭上にはこういうランプがついています。
緑ランプは、ちゃんとグリーン料金を払った区間を正しく乗っています、というしるし。赤ランプはそうではない、つまり「この人はこの区間のグリーン料金をまだ払っていません」という表示です。
ICカード「Suica」を用いた乗車方法。乗車前に券売機でSuicaを使ってグリーン券を購入します。でも「紙のきっぷ」は出てきません。Suicaに購入区間などのデータが記録されます。で、乗車したら空席を見つけて(普通列車のグリーン車は自由席なので)、前述のランプ横にSuicaをタッチ。これにて晴れて着席です。青ランプのついているあいだは利用OK。車掌さんに「お客さまっ」と起こされてビックリすることもありません。
問題のひとつは。Suicaだと、Suicaの所有者1人ぶんしか購入出来ないこと。ホームの券売機では磁気グリーン券(昔ながらの紙のきっぷ)が買えないので、夫婦で荷物が多くてゆったりしたいとか、子連れなので…といった、グリーン車を利用したい強い動機のある人が、ホームからわざわざ階段を上り下りして窓口まで行かなくては行けないというこの矛盾。
そもそも、たまーにしかグリーン車に乗らない人にとっては、事前にSuicaによる購入方法を調べたとしても、けっこう難しい…と思うむきが多いのでは。通勤などに毎日毎日使う方はいざ知らず。万人にとっての100%の便利と言い切れるのかなあ、最新ツールも諸刃の剣になることも。今から20年も経つと、その時代の最新ツールでアタマを悩ましている自分が容易に想像できます。