小倉沙耶の沿線だより

水海道車両基地には何度か足を運んでいますが、

エンジンがかかっている姿を見るのは久しぶりで、大興奮してしまいました。

今回のイベントでは、車内に入り運転席に座ることもでき、大感動！

以前は常総線を走る貨物列車に使用されていたこの機関車ですが、

貨物輸送がなくなった現在は、車両の回送やイベント列車等で使われています。

事務所の2階に上がると、部品・グッズ即売会の準備と

関鉄レールファンCLUBの皆さんによる模型レイアウトの調整が進められていました。

即売会には、2007年に廃止となった鹿島鉄道の品々も・・・

これは、鹿島鉄道の親会社が関東鉄道であることから実現したものです。

即売会が始まると、参加された方々は鹿島鉄道のグッズを懐かしそうに手にとっていました。

再び外に出ると、今年9月に登場したばかりのキハ5000形が、構内で乗車体験を行っていました。

参加者には、記念の硬券が手渡されます。

中に入ると、新車独特の匂い。エンジンの真上の席に座り、その振動を直に感じました。

今度は是非、営業運転で乗車してみたいですね！

キハ5000形は、車端部の扉が片開き・中央部が両開きという変則的な3扉配置になっています。

これはキハ2200形やキハ2400形と同じ配置で、ワンマン運転を考慮してのものだそうです。

そして、特徴的なのはその扉部分の窓がかなり大きいこと。

「外が見たいって、子供にせがまれることがないのはいいですね」

二人のお子さんがじっと窓の外を見つめる中、お母さんが話してくださいました。

家族連れに大人気だったのが、車内で様々なアトラクションが体験できるコーナー。

制服を着ての運転士なりきり体験や、職員さん手作りのボールを使ったアトラクション、

塗り絵コーナーなど、終始子供達の歓声に包まれていました。

検修工場内に足を向けると、ちょうどクレーンを使った車両の吊り上げ実演が行われており、

たくさんの方で賑わっていました。

車両や台車には、部分ごとに説明の書かれたパネルが貼られ、

構造について学ぶことが出来るようになっています。

そして めったに見ることができない、むき出しのエンジンの姿も見ることができました。

実際にエンジンをかけ、その唸りを体感することが出来ます。

ずっとアイドリング状態にするのではなく、フルパワーで回転させてくれたりするサービスもあり、

気動車ファンとしては嬉しい限りです。

太陽が高い位置まで昇ってきました。基地内に居る車両達を撮影することにしましょう。

ズラリと並んだ展示車両は、圧巻の一言！

奥から、2004年から運用を開始した両運転台車キハ2400形、

関東鉄道として初めての完全新造車となったキハ2100形、

国鉄キハ10・20系気動車の機器を流用し車体を新造したキハ0形、

元国鉄キハ35・36形で外吊り扉が特徴的なキハ350形、

両運転台の外吊り扉車で元国鉄キハ30形のキハ100形。

これだけ多種多様な気動車がいると、乗車していても撮影していても

「次はどの車両が来るかな・・・」と楽しくなりますよね。

最後にもう一度事務所を訪ね、模型レイアウトの展示を見てきました。

すると、私が手に持っていた硬券の記念乗車証明書を目にしたスタッフさんが

「お、体験乗車してきたんだね！じゃあ、日付をいれてあげるよ」

と、ダッチングマシーンで日付の印字をしてくださいました。

ダッチングマシーンを見かけることも少なくなってきた昨今、こういったサービスは素敵ですね。

改札鋏もパチン！

切る時の音も軽やかで、聞くだけでワクワクしてきます。

レイアウトでは、関東鉄道の車両だけでなく、鹿島鉄道等の車両達も元気に走っていました。

傍らにはこんなものも・・・

スタッフさん手作りのキハ2100形プラレールです。

LED部分も忠実に再現されていて、思わず見入ってしまいました。

関鉄レールファンCLUBさんは、毎月第三土曜・日曜に、騰波ノ江駅舎内にある

「とばのえステーションギャラリー」にて、レイアウトの展示や様々な企画を行っています。

そして、関東鉄道さんでは毎月、気動車の体験運転(中学生以上)が行われています。

私も、初めて行われた時に参加しましたが、事前講習もしっかりしてくださり、

楽しいだけでなく勉強にもなりますよ。

皆さんも是非、関東鉄道常総線に乗って、出かけてみてくださいね！

鉄道アーティスト　小倉沙耶レポート

小倉沙耶のやわやわ日和　http://kokurasaya.blog111.fc2.com/