#150「夜のバス」
仕事が終わって、食事や飲み会に出かけるとき。多くは電車やタクシーで移動するのですが、珍しく「バス」に乗りました。新橋から乗ったバスは一路渋谷へ。ラッシュの時間帯はひとヤマ越えた後、でも夜の繁華街のタクシー渋滞にはまだ早い、ということで、意外にもスイスイと進みます。六本木アークヒルズ前では定刻までちょっと長めに停車して、時間調整を行うほどでした。
最後部右側の席に座ると、自分で車を運転していては注視できない、さまざまな新鮮物件が目の中に飛び込んできます。「ははーん、あのラーメン屋さんの2階にはこんなお店が」「いま大荷物を持って降りたおばちゃんが入った路地の先には何があるんだろう?」などと思うことしきり。
しかしこのときの乗車で最大の発見は、下車直前のこと。出口近くに座っていた女性の開いた文庫本。ふと視界に入ったその本の右ページ、見出しには衝撃の文字が。「勝負下着大量購入」。出口に向かって歩きながらだったので、残念ながらそれがどういう本なのか、見出しのあと本文はどう続くのか、もちろん判読は出来ませんでした。誰のどういう本なのでしょう?
げに夜のバスはおもしろし。