#147「からくり」

|

閉じたところJPG.jpg

何においても、ちょっとした「からくり」があると嬉しいというのが私の性分です。多くの男の子もそうでしょう。かつて男子小学生の机上には「3段式」「5段式」といったからくり満載の筆箱が置かれていたものです。オモテ・ウラ・ヨコ・消しゴム入れの引き出し、フタを開けると鉛筆削り…といった具合の、あれです。また男子小学生の必須アイテム「自転車」においても同様。変速ギアのレバーや、自動車顔負けのウィンカー、着脱式の自転車用ラジオ、などなど…。

ことほど左様に、かつてはからくり、アクションが多いのはいいこと、という時代があったのです。

 

 

「カチャッ」「ウィーン」「グルグル」などと何かアクションを加えるということが、男の子にはたまらない魅力なんでしょうね。その心地よさはしみついているのです。たとえその後の持ち物の趣味が「シンプルでプレーン」に移行していったとしても。

 

そこで今回。冒頭に掲載した1枚目の写真。写真で見るとタテヨコもパッと見ではわかりにくいのですが、列車の中の壁です。ここに「カチャッ」という一つのアクションを加えると…

 

 出したところ.JPG

あら不思議。トイレが出現するのですねえ…。すごいすごい。まあ実際の座り心地は普通の便座の右に出る物ではないにせよ、忍者屋敷のようなからくりの魅力がそれを凌駕しています。このからくりトイレ、実際に試したい方は寝台特急「北斗星」の個室にご乗車を。

 


2016年8月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

プロフィール

近野さんポートレート
近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

more

このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2008年3月27日 16:46に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「#146 「年度末」」です。

次のブログ記事は「#148「秘密会議」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。